楷塾ブログ
夏休みを経て
「なにがわからないのかわからない」
一度は思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
僕は高校は高専へ行ったので専門的な内容に触れるのが早かったのですが、専門外のC言語の授業でそれに陥った記憶があります。
一番の要因はプログラミングに興味がなかったため、わからないことはなるべく避けていたからでしょう。20年経った今でもvoid main voidと書き始める悪夢を見ます。
僕がうちの生徒にやらせていることの1つに「説明」があります。
質問があった場合「何がわからないのか説明して」とよく答えます。浅い「なにがわからないのかわからない」状態だったりするからです。
例えば Everyone likes me. という文があった時、
Q「これがわかりません」
A「何がわからない?」
Q「全部」
A「likeが複数ってことはいっぱい好きなの?」
Q「いや…それは……ちがう。」
A「allはぜーんぶまとめて、everyもぜんぶだけど個々を尊重するんだよ。everydayみたいに。」
Q「あー!everyは単数扱いになるやつだからlikesのsは三単現だ!」
A「そうー!で、質問は?」
Q「likes(ス)ですかlikes(ズ)ですか?」
A「最初からそう聞け!」
このように整理をして質問をさせると、最初に質問を持ちかけた内容が質問の主旨ではないことがわかってきたり、内容読めてなかっただけだったりすることがでてきます。
これを繰り返してると、深い「なにがわからないのかわからない」にはまらないようになり、質問したいことが的確にできるようになってきます。
中学生たちは夏にしっかりこれを経てきたのでけっこうスムーズに質問ができるようになってきました。
頑張ったので、定期試験もうまくいきますように。
高校生たちのあるあるは
「この問題なんですけど、これって~なので、、、あーー!わかった!ありがとございます!!」
と戻っていく姿です。さすがうちの子たちです。